海の異変❗️海水温上昇による影響が各地に。大雨もその一つ。

大雨の全国的な被害

連日の大雨、皆さんも不安な日々をお過ごしではないかと思います。

大雨の影響は全国の水産業にも影を落としているようで、青森の養魚場が被害を受けたニュースなど大きく取り上げられていました。

サーモンの養殖稚魚などおよそ30トンが流され、被害総額は4000万円にものぼるとのこと。

ニュース動画で見ると、施設全体が泥に埋まったようになっているのがわかります。

九州北部に大雨をもたらした線状降水帯が北上し、青森の方まで被害をもたらしていたのかと思うと恐ろしさが増します。

 

お隣の佐賀県戸ヶ里漁港では、連日の雨により港に大量の木くずがたまっているとのこと。

8月11日から続く雨の影響で佐賀市の戸ヶ里漁港には連日大量の木くずや流木が流れ着いており、

こうした流木は漁船のスクリューに当たって故障の原因になったり、

ノリの養殖で使う支柱を倒したりするということで、17日から撤去作業が開始されるとありました。

佐賀県以外でも漁港に影響が出ているところもあるのではないでしょうか。

 

海の環境も急激に変化している

大雨の被害が甚大化してきたことや年々の気温上昇など、

ここ数年での私たちを取り巻く環境の変化が著しいことを恐怖とともに感じずにはいられません。

考え始めると恐ろしくなります。

私たちは子供たちに、一体どんな地球を残そうとしているのかと。

焦るのですが、何ができるのかがわからなくて不安は深まります。

 

和歌山の海の「異変」 「海のゆりかご」アマモが消え、貝も「ひじき」も消えた…原因は黒潮の「大蛇行」による水温上昇

こちらのニュースをご紹介したいと思います。

黒潮の大蛇行という海の環境変化を伝えるものです。

この数年で、水温が高くなったことにより、

和歌山県沖の海の中から魚たちのゆりかごとも言われていた「アマモ」という海藻が消えてしまったのだそうです。

2016年12月、黒潮大蛇行が始まる前の潮岬の東側の水温は18度から19度ほど。

しかし、去年の12月、東側の水温は21度~22度。 明らかに高くなっているのがわかります。

これらの変化により、例年5トンは収穫できていたひじきが今年は「ゼロ」に。

海藻を食べていたアワビなどの貝類も明らかに減少。

産卵場所となり、稚魚たちの隠れ場所ともなっていたアマモの生育がままならなくなったために、

急速なスピードで海の中が変化しており、その海の恵みにあずかってきた人々は一様に不安の声をあげています。

 

普段、私たちの目に見えるところでは海ですが、数年のうちに変化が起きて生態系が変わっているとなると、

地球の変化の速さにゾッとするのではないでしょうか。

 

サンマ漁、今季も厳しい見通し

Yahooのコメントを見ると、この黒潮大蛇行は三陸沖のサンマ漁にも影響するだろうと専門家のコメントがありました。

実際、サンマの水揚げ量は減少傾向であると福島県のニュースにも出ておりました。

県では小名浜港のみでサンマの水揚げが行われていて、今年は5隻が漁を行います。

小名浜港でのサンマの水揚げは、海水温の上昇や外国船の乱獲により、ここ数年、減少傾向が続き、かつては年間5000トンあったものが、2018年以降は1000トンを下回っています。

サンマ漁 今季も厳しい予測(IBC岩手放送)

今シーズン日本近海へやって来るサンマの量は、史上最低だった去年を上回るものの、低い水準が続く見込みです。

これはサンマの資源量を調査している国立研究開発法人水産研究・教育機構が7月末に発表したものです。

8月から12月まで行われる棒受け網漁の期間中、サンマの来遊が期待できる量は全国の水揚げ量が過去最低だった去年の2万9566トンを上回るものの、おととしのおよそ4万トンは下回ると予測しています。

サンマの群れが日本近海に来る量は少なく、公海での操業が中心で、三陸沖へは10月下旬頃に南下してきますが、その量は少ないと見込まれます。

岩手県沿岸の水産業を支える主力の魚だけにその影響が心配されます。

 

水温の上昇だけでも海の環境はガラッと変わってしまいます。

大きな変化がもたらされ、それまで海の恵みを生業としていた多くの人たちの生活にも非常に大きな避けられぬ影響を与えます。

地球の変化に耳を澄ませて、非力ながらも無力ながらも私たちが何か取り組みをしていかなければいけないと思わされることばかりです。